2012年4月26日木曜日

Pentium D - Wikipedia


Pentium D(ペンティアムディー)は2005年にインテルが発売したx86アーキテクチャのマイクロプロセッサ。

1つのプロセッサのパッケージに2つのCPUダイを実装する、いわゆるデュアルダイにより実現したデュアルコアのCPU。 Pentium 4のCPUコアが流用されているが、Pentium Extreme Editionとの差別化を図るために「ハイパースレッディング・テクノロジー (HT)」は無効化されている。 消費電力と発熱の点でNetBurstマイクロアーキテクチャで1つのCPUコアでの性能向上が難しくなったことから、2つのCPUダイをワンパッケージに収めることにより熱問題を回避し、同時期に発売された競合他社のデュアルコア・プロセッサ製品への対抗するという商品化意図がある。

2006年の夏には消費電力と発熱の問題を解消し、さらに性能も十分に高いIntel Core 2が発売され、メインストリームとしての役目を終えたが生産は継続された。しかし2007年12月7日をもって需要減のため受注が終了、現在は製造されていない([1])。市場からは後継となったCore 2 Duoなどの、デュアルコア化の先鞭を付けたCPUと位置付けられた。

なお、Intel Core、Intel Core 2の登場により、Pentium DはPentiumシリーズの最後のモデルとなると言われてきたが、Coreマイクロアークテクチャを採用した、Core 2 Duoシリーズの廉価版であるデュアルコアの「Pentium Dual-Core」(旧Pentium E)が2007年第2四半期に登場することにより、Pentiumブランドの延命がなされた。Celeron Dual-CoreとCore 2 Duoの間を埋める製品である([2])。

対応するインテル チップセットは、

  • Intel 955X
  • Intel 945シリーズ
  • Intel 975X

である。


どのようにJVC cancorder

[編集] 各世代の概要

[編集] Smithfield(スミスフィールド)

2005年5月26日に投入された第一世代のPentium D。ベースとなるコアは90nmプロセスで製造される「Nocona」(ノコナ)で、2個の隣接したコアを1個のダイとしてシリコンウェハから切り出してパッケージに収めた製品。従来のNetBurst系までのIntelのCPUバスは2個のCPUで共有する形態であるため、2個のCPUコアを1個のパッケージに収めるだけでデュアルコアCPUとして流用できる。このことは、デュアルコアCPUの完成・発売を急いでいたIntelにとって不幸中の幸いだったと言える。

EIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology)は830と840で使用可能、2.8GHzにクロックダウンされる。820は2.8GHz固定。ソケットLGA775。


コンピュータのメモリをアップグレードする方法
プロセッサ・ナンバ 動作周波数 コア数 FSB 2次キャッシュ VT対応 HT対応 ソケット TDP s-spec(Core stepping)
840 3.20GHz (200x16) 2 800MHz 1MBx2 × × LGA775 130W SL88R(A0) SL8CM(B0)
830 3.00GHz (200x15) 2 800MHz 1MBx2 × × LGA775 130W SL88S(A0) SL8CN(B0)
820 2.80GHz (200x14) 2 800MHz 1MBx2 × × LGA775 95W SL88T(A0) SL8CP(B0)
805 2.66GHz (133x20) 2 533MHz 1MBx2 × × LGA775 95W SL8ZH(B0)

[編集] Presler(プレスラ)

2006年1月5日に投入された第二世代のPentium D。65nm版Pentium 4「Cedarmill」をMCMで実装したものである。L2キャッシュはSmithfieldと比較して各コアにつき2MBの合計4MBに拡張されている。 当初投入されたB-0ステップのコアではエラッタによりEISTやC1Eといった省電力機能が使用できなかったが、後に投入されたC-1ステップのコアではこれらの省電力機能が有効化され、950や940などの比較的高クロックな製品でもTDPが130Wから95Wへと大きく引き下げられている。また最新のD-0ステップでは960のTDPも95Wへと移行している。

内部構造は、1ダイ2コアのSmithfieldと異なりパッケージには2ダイ2コアを実装している。これは製造プロセスの微細化によってパッケージ側に配線スペースが十分確保できず、1ダイ化が困難になってしまった為だと推測されている。プロセッサナンバーは900番台。 後にVTと呼ばれる仮想化機能を搭載しない廉価版(後述)が投入されている。


コンピュータはどのようなストレージを持っていません
プロセッサ・ナンバ 動作周波数 コア数 FSB 2次キャッシュ VT対応 HT対応 ソケット TDP s-spec(Core stepping)
960 3.60GHz (200x18) 2 800MHz 2MBx2 × LGA775 130W(C1) 95W(D0) SL9AP(C1) SL9K7(D0)
950 3.40GHz (200x17) 2 800MHz 2MBx2 × LGA775 130W(B1) 95W(C1/D0) SL94P(B1) SL8WP(B1) SL95V(C1) SL9K8(D0)
945 3.40GHz (200x17) 2 800MHz 2MBx2 × × LGA775 95W SL9QB(C1) SL9QQ(D0)
940 3.20GHz (200x16) 2 800MHz 2MBx2 × LGA775 130W(B1) 95W(C1) SL94Q(B1) SL95W(C1)
935 3.20GHz (200x16) 2 800MHz 2MBx2 × × LGA775 95W SL9QR(D0)
930 3.00GHz (200x15) 2 800MHz 2MBx2 × LGA775 95W SL8WR(B1) SL94R(B1) SL95X(C1)
925 3.00GHz (200x15) 2 800MHz 2MBx2 × × LGA775 95W SL9D9(C1) SL9KA(D0)
920 2.80GHz (200x14) 2 800MHz 2MBx2 × LGA775 95W SL8WS(B1) SL94S(B1)
915 2.80GHz (200x14) 2 800MHz 2MBx2 × × LGA775 95W SL9DA(C1) SL9KB(D0)

[編集] A6">性能について

Pentium 4と同じくNetBurstマイクロアーキテクチャとリーク電流の大きい90nmのプロセスルールを採用しているため、発熱と消費電力がかなり大きい。そのため当初の800シリーズではシングルコア製品であるPentium 4と比較して最上位品でも600MHzも低いクロックでの新製品発表となった。

しかしそれでもNetBurst系のダイ2つを1つのCPUパッケージに収めることはかなり無理があり、発熱はコンシューマ向けではほぼ限界にまで達してしまった。特に830及び840においてはリテールクーラーを使用した場合、熱保護機能であるTM2が度々動作し、820と同等のクロックに落とされる事態が発生した。TM2は消費電力低下を主眼にしたEISTと違い、熱からCPUを保護し、破損を防ぐ為の緊急クロックダウン機能であり、Smithfieldの発熱量の大きさが分かる事例といえる。

65nmプロセスで製造される900シリーズでは消費電力の低減が期待されたが、当初リリースされたリビジョンではC1EとEISTという二つの省電力機能がエラッタにより使用できず、あまり大きな差は出ていない。それでも上位モデルではTDPが引き下げられ、800シリーズでは実現できなかった3.4GHz動作の製品がリリースされている。これらのエラッタを修正した後期のリビジョンで消費電力は大きく低減したものの、マーケティング的な理由もあり、クロックは3.6GHz(Pentium XEでは3.73GHz)がもっとも高い製品となっている。

製造原価としては大きな差があるPentium 4とほとんど変わらない価格設定がされている。これは、製造量が確保できずデュアルコア製品を明確にシングルコア製品の上に位置づけていたAMDとは対照的な戦略で、発熱や消費電力を許容できるならばコストパフォーマンスという意味では優れたものとなっている。


販売の低迷と、性能に自信を持つ後継となるCore 2 Duoの発売を間近に控えていた為、思い切った価格設定が可能だったとも言える。

[編集] 関連項目

[編集]

These are our most popular posts:

pentiumDの温度 最大許容温度

CPUの温度を測ろうとeverestというソフトをインストールしたところ、アイドリング時( ソフトを立ち上げていない状態で)で57~59度という温度が表示されました。 ... 記事 番号421928へのコメントあつしさんは No.421928「pentiumDの温度 最大許容温度」 で書きました。 intelのホームページに ... この時期冷房が無い場合は昼日中の使用を 避け、早朝・夕方・夜間の使用に限り、気温を確認して使用することをお勧めします。 .... それならば、まだケースの蓋をあけて扇風機を直当てにした方が冷却方法としては効果 的です。 read more

価格.com - インテル Pentium D 830 BOX のクチコミ掲示板

インテル Pentium D 830 BOXについての情報を交換するなら、日本最大級の「価格. com クチコミ掲示板」で。交わされる情報の量と質は日本屈指のハイレベル! read more

64bit CPU対応マザーボードカタログ - Windows XP Professional x64 ...

64bit CPUを利用するには、それに対応したマザーボードが必要になる。 ... CPUが最新 のデュアルコアCPUであるIntel Pentium Dプロセッサの場合は、Intel 945/955チップ セット、もしくはnVIDIA nForce 4 ... Dプロセッサの64bit対応版(EM64T搭載)である 場合、上記のマザーボードに加えIntel 915/925など一世代前のチップセット搭載 .... とくに大型のチップセットヒートシンクを搭載することで、ファンレスマザーボードとなって いるところは魅力的な仕様だ。 ... Windows XP Professional x64 Editionインストール 完全ガイド ... read more

日本HP - HP ProLiant ML110 G4 - 仕様一覧

デュアルコア インテル Pentium Dプロセッサー 925(3.0GHz、800MHz FSB) デュアル コア ... いる場合もあります。サーバを設定する際は、基本メディアのドライバ ベース、 またはHPのWebサイト : hp.com/jp/servers/swdrivers/ を参照してください。 read more

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿